2022 夏の高校野球 静岡大会 準決勝&決勝の展望

2022年の全国高等学校野球選手権静岡県大会の準決勝と決勝は27日・28日に行われます。

ベストに残ったのは静清、聖隷クリストファー、掛川西、日大三島の4校となりました。

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準決勝の展望

静清 対 聖隷クリストファー

好投手 VS. 強力打線

静清はエースの久保投手の仕上がりが非常に良い。角度のある140km/h前後の速球に加えて、バッターの手元で動くムービングボールに対戦相手が攻略できずにいる。コントロールも良く、静岡商業打線すら無失点に抑えた。また、静商戦でリリーフの笹ヶ瀬投手もカーブを武器に静商打線を封じている。
静清は打線も良く、140km/hオーバーのストレートを投げていた静商の大橋投手の攻略にも成功。春のベスト4にふさわしい力を発揮している。

対する聖隷クリストファーはエースを欠きながらも毎戦の大量得点で試合をモノにしている。どこからでも長打が狙えるバッター陣は県内屈指の投手陣を誇った浜松開誠館ですら打ち崩すことに成功した。2年の今久留主投手はこの大会の中で着実に成長しており、三島北戦では聖隷が完封した。

静清の攻撃力を考えると聖隷の投手陣が失点を抑えるのは難しいだろう。しかし、攻撃の面では聖隷が一枚上手だ。大ベテランの上村監督が久保投手を攻略するために様々な手を講じるはずだ。ピッチャーに疲れが出てくる試合の後半が勝敗を左右するかもしれない。

逆に静清は聖隷のピッチャーを早めに攻略できると勝機が見えてきそうだ。現状、この2チームに関しては総合力的にはかなり拮抗していると見ていいだろう。

日大三島 対 掛川西

昨秋の準々決勝のカード再び。ここまで完全に実力で相手をねじ伏せてきたというような日大三島と、ノーシードから強豪校を次々に撃破した掛川西。

日大三島は投打において松永投手が鍵を握る。上の画像は準々決勝の掛川工業戦で9回にライト前ヒットを打った時の松永投手。この日4安打・5得点と大暴れ。

そうはいっても日大三島は上位から下位まで強打者が並び、掛川工業戦では大量14安打で二塁打3本、三塁打2本。とにかくパワーがある。掛川工業がシードの掛川東相手に無失点だったこと考えれば、日大三島打線の威力は計り知れないものがある。おそらくベスト4の中では最も破壊力のある打線だと言っていいだろう。

松永投手は140km/h前後のストレートと多彩な変化球が強み。スライダーやフォーク(?)で三振が取れる。コントロールも非常に良く、左バッターの足元にズバッと直球が決まっていた。

対する掛川西は継投で失点を抑えてきた。120km/h台の技巧派のピッチャー2人が打たせて取るピッチング。また、内野の堅守でヒット性の当たりをアウトにしている。

静岡高校戦でのダブルプレーの場面。

掛川西は前評判では打撃のチームで、選手による自己分析でもそのようだったが、蓋を開けてみると浜松工業や静岡高校相手にはなかなか点が取れず、少ない失点で守りの堅さを見せている。掛川西は明確に打線の上位と下位がわかれている。中軸がヒットで出塁しても下位に回るとなかなか点に繋がりにくいという印象を受けた。

真っ向勝負では日大三島に分がある。松永投手を攻略するのは容易ではなく、強豪の藤枝明誠が2安打無得点に抑えられた。また、日大三島打線は変化球が甘く入ればたちまち長打にできるパワーがあるため、軟投で打たせて取るのは難易度が高い。掛川西は東海大翔洋戦で見せたような「揺さぶり」で日大三島のバッテリーから勝機を得たいところだ。

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